銀河庭
月夜話
背中に数字描いた羊の群れが
空を走り去る月夜の話

月が星に現を抜かす時
銀河の野原駆け抜け
今日もあの子がやって来る

眠れる大地の鍵盤鳴らし
夜を引き連れやって来る

銀河の大海
眠るさざ波海の底
月光煌めく波間に
虹色貝殻一つ
からくり開いて夢唄い

銀河に鳴り響く誓いの音に
月夜を信じて星は割れ
太陽現れては空を焦がす

波打つ銀河の数式眺めて僕は
今日もあの子を捜して空に虹を掛けるのだ


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