紅新雪
真由美「ね〜黒沢、行くのは来週の土曜でいい?」
…確かネットで見付けておいたツアーは土日に出てた筈だ。

明隆「いいぞ。ただ…一応俺も行っていいのか確認してくれ」
真由美「ん、わかった〜」
綾美「………で?」
明隆「うん?」
綾美「私とはいつ行ってくれるのかしら?」
あ〜…少しフザけただけなのに、怒っちまったかな?

明隆「え〜と…じゃあ、その翌週の平日に平日にツアーは無いから運転させて頂きます」
綾美「エヘヘよろしい」
クッ…謀られたか

真由美「黒沢〜?是非一緒に…だってさ」
電話は終わったのか、そう言いながら携帯を閉じる真由美。
明隆「ん?是非って何で?」
真由美「また去年みたいに教えて欲しいんだってさ」

明隆「マジかよ二人がデート楽しんでる間に練習しまくる計画が…」
綾美「アハハアキちゃんって優しく教えるの上手だもんね」
真由美「え…?」
明隆「…?」

俺は聞き流していたのだが、突然真顔で聞き返す真由美。
綾美「え?私変な事言った?」
真由美「…優しく?」
明隆「あ…(笑)」
そこまで聞いて俺は思い当たった。
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