『鏡の中のマリア』
バン!!――
「麻莉乃!!」
いきなり母親が入ってきた。
「あなた何てことするの!!
麻莉乃から離れなさい!!!」
暁生を引き離す。
私はフラフラっとベットを抜け、
鏡の前に立っていた。
鏡の中の私。
引き裂かれたワンピースの
胸元には、何も・・・ない。
『どうして・・・』
自分で見た幻覚?
震える手で自分の胸に触れてみる。
『傷が消えちゃった・・・』
私は、麻莉乃として
生きながら
鏡の中のマリアに問いかけ、
助けを求めてきた。
本当の自分に・・・。
『なかったんだ・・・』
放心した私の足元に
母親がすがりつき、
「麻莉乃~・・・麻莉乃~」
と声をあげて泣いていた。
「麻莉乃!!」
いきなり母親が入ってきた。
「あなた何てことするの!!
麻莉乃から離れなさい!!!」
暁生を引き離す。
私はフラフラっとベットを抜け、
鏡の前に立っていた。
鏡の中の私。
引き裂かれたワンピースの
胸元には、何も・・・ない。
『どうして・・・』
自分で見た幻覚?
震える手で自分の胸に触れてみる。
『傷が消えちゃった・・・』
私は、麻莉乃として
生きながら
鏡の中のマリアに問いかけ、
助けを求めてきた。
本当の自分に・・・。
『なかったんだ・・・』
放心した私の足元に
母親がすがりつき、
「麻莉乃~・・・麻莉乃~」
と声をあげて泣いていた。