『鏡の中のマリア』
暁生は私の手を
優しくひっぱり、
自分の前に立たせた。


私はうつむいたまま
暁生の声を聞いていた。


「麻莉亜・・・

俺はお前のこと知ってた。

子供の頃から
お前のこと見てたから、
友達いっぱいに囲まれて、
頭よくて、スポーツできて
みんなに優しくてさ、
俺の初恋だったから(笑)

高校でお前見た時、
最初はわからなかった。

高2で同じクラスになって、
お前は別人だったから
気になって・・・

お節介って思ったけど
ほっとけなかった。



麻莉亜・・・

俺はお前を抱いていい?」





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