『鏡の中のマリア』
子供の頃話してた。


「私たち生まれたときから
 一緒だったんだよ。」

『本当?』

「これからもずっと一緒だよ。」


『・・・ヒック』

「どうしたの泣かないで麻莉乃。」

『麻莉乃、先に・・死んじゃうもん・・・。』

「そんなことないよ。」
優しく慰めてくれる麻莉亜に、


『だって・・ママと・・・先生が話すの・・・
 聞いちゃったもん。

 やだよ・・・死にたくないよぉ・・・ヒック
 1人じゃ・・怖ぃ・・・ヒック・・ヒック』
 泣きじゃくる私に


「大丈夫!麻莉乃は死なないよ!
 私たちはずっと一緒だから・・・
 双子はね、
 死ぬ時も一緒なんだよっ。
 麻莉乃が死んだら私も死ぬの。」

『ヒック・・本当?死ぬ・・時も一緒な・・の?』
キョトンとした顔で見つめる私に

「うん。約束だよ。」
って麻莉亜が右手の小指を差し出す。
その指に私の指を絡ませ
『約束ねっ!』

♪ユビキリゲンマン ウソツイタラ ・・・





私たちは約束していた。

一緒に死のうと。。。





麻莉亜は私のためを思って
言ってくれたの?

それとも・・・




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