『鏡の中のマリア』
それぞれの想い
暁生は寝たまま
目の上に右腕をのせ
「よかったなっ。
俺もなんかよかったよ。」
って明るい声でいってくる。
暁生は自分のことを
責めていたのかも
しれないと、
その時初めて気がついた。
私だけじゃなかったんだね。
私は芝生の上にある、
暁生の左手の上に
自分の手をのせて、
しばらくそのままでいた。
目の上に右腕をのせ
「よかったなっ。
俺もなんかよかったよ。」
って明るい声でいってくる。
暁生は自分のことを
責めていたのかも
しれないと、
その時初めて気がついた。
私だけじゃなかったんだね。
私は芝生の上にある、
暁生の左手の上に
自分の手をのせて、
しばらくそのままでいた。