『鏡の中のマリア』

記憶

結局私は一睡もできず、
朝を迎えてしまった。


頭の中でずっと、

私は死んだ?
秘密の小箱?

が回っていて、


ふと麻莉亜の死を
考えた時に、
なぜ死んだのか?
どんな死に方だったのか?
ってことが思い出せない
自分に気づいていた。


私はそれを母親に聞くことが
出来なかった。


母親は麻莉亜の死後、
その話をしようとすると
錯乱していたから・・・

最近では落ち着いてるけど、
死の瞬間の話だけは避けていた。



いつもだったら
すぐ休んでいた学校も
今日は行くことにした。

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