『鏡の中のマリア』
咄嗟に暁生の口を手で
ふさいだ。
『しっ!』
コクコクと頷く暁生の口から
手をどかすと

「お前俺のこと好きだったの?」
なんて質問が帰ってきた。

『まさか!
 協力してほしいの。』
という私の言葉に

「何?」とちょっとした好奇心が
でた様な何とも不思議な顔をした。

『記憶探し』





その後、先生が教室に入って
来たから、詳しい話は後でって
ことになった。




(何で?暁生だったの・・・?)

考えたらすぐわかった。
私がしゃべる相手は暁生しかいない。


それとアルバム・・・

暁生は麻莉亜を全部当てた。


まぐれか直感かわからないけど、
その野生的(笑)な感を信じてみよう
と思っていた。




そう、あの時から

私の中で何かが始まった。


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