『鏡の中のマリア』
教室に戻るとまだ
誰もいなかった。

時計をみると12時すぎ・・・

多分もうすぐ人が
戻ってくる。
私は弁当をもって
屋上に上がることにした。

ドアをあけると
いつもの金網だらけの
屋上だが、私はこの場所を
案外気にいっていた。

ただ単純に1人になれること。

随分前に自殺があったらしく
めったに人は来ない。



ドアの脇に調度日陰になる
スペースがある。

そこに腰を下ろして
弁当を食べ始めた。



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