『鏡の中のマリア』

断片

私が?って顔をしてたのか
暁生が話を続けてくる。

「バスケの経験は?」

『ない』
(何?急に?)

「双子の片割れは?」

『小学校の頃からミニバスケ?の
チームに入ってて・・・
中学の頃は部活でやってたし、
家の駐車場でも練習してたけど・・・
それが何・・・?』

ちょっと暁生は考えて・・・

「素朴な疑問何だけど、
双子って片方ができたら
経験なくても同じこと
出来たりする?」

『ん・・・。
それによるんじゃない?

何?!その遠まわしな
言い方やめてくれない!』
少し切れた私に暁生は
気にせず、

「お前ボール取った後
 何考えてた?」

トクン

「その後は?」

トクントクン

『あの時、気づいたらボールを
手に持ってて・・・人が来て・・・

その後・・もうシュートしてた・・・』
思い出し思い出し話す
私の言葉を聞いて、

「無意識だったんだなっ。」






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