『鏡の中のマリア』
家に着いたのは1時半くらいで、母親に何
と言おうかと迷っていたが幸いにも外にで
かけていた。

部屋に入り、日記を渡すと暁生はそのまま
ベットに寄りかかり読んでいた。

暁生と淡いピンクの花柄のベットカバーが
あまりにも不似合いだったから私は笑って
しまったけど暁生は真剣そのもので・・・


パタン――

『どう思う?あっ、アイスコーヒーでよかった?』
私は暁生の前の床にそれを置き横に腰掛る

「ん~お前いつから
性格悪くなったの?」
私を見もせず・・・

『ハァ?どういう意味?』

「そのまんまだよ。

この日記だと病弱で
わがままだけど、性格は
今のお前より全然いい(笑)

後、いつからお母さんて
呼ぶように?

お前死にそうだった
のに何で復活したの?

秘密の小箱のありかは
思い出した?

お前の彼氏って姉ちゃん
のこと好きだったのに
何でお前とつきあった
のかな?」

箇条書きでも読むように
そう言い、やっと私の方に
顔を向ける暁生。


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