『鏡の中のマリア』
第3章
迷い
暁生が閉めた玄関のドアを、
なぜか少しの間見ていた。
ガチャ・・
その後すぐにドアが
開いたのでドキッとすると
相手も
「ヒッ!びっくりした・・・麻莉乃帰ってたの?」
と母親だった。
『うん、今日はクラスマッチで
帰りが早かったから。』
「そう。」
私はそのまま2階に戻ろうと、
母親に背を向け、
階段の手すりに
手をかけた時、
後ろから
「麻莉乃、橋本先生のとこ行ったのね。」
トクン・・
私は振り返れなかった。
なぜか少しの間見ていた。
ガチャ・・
その後すぐにドアが
開いたのでドキッとすると
相手も
「ヒッ!びっくりした・・・麻莉乃帰ってたの?」
と母親だった。
『うん、今日はクラスマッチで
帰りが早かったから。』
「そう。」
私はそのまま2階に戻ろうと、
母親に背を向け、
階段の手すりに
手をかけた時、
後ろから
「麻莉乃、橋本先生のとこ行ったのね。」
トクン・・
私は振り返れなかった。