『鏡の中のマリア』
母親をベットで
横にならせた後、
部屋に戻り考えてしまう。

パサッとベットに倒れると、
布団から太陽の匂いがした。

多分母親が朝のうちに干して、
出かける前にいれて
おいてくれたのだろう・・・


(私がやろうとしていることは、
そんなにいけないことなの?

自分のことを知りたいと
思うのは、
お母さんを
苦しめるだけなの?

わかってる・・・。

お母さんは私の体を
心配している。

ただそれだけなんだ。


でも知りたい。


もし、私が死んだら?)



その先は怖くて
考えられなくなってしまった。
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