『鏡の中のマリア』
麻莉亜の死
「あの日、君がどうしても
試合を見に行きたいと言って、
困った君のお母さんに
一緒に来てくれるよう頼まれたんだ。
君が入院してた心臓外科は
僕の父が経営してる病院でね。
僕が一緒に付き添うことになった。
あの事故は・・・。」
『先生?』
先生はフゥ~と息をはき、
私の顔を一度確認してから
「お姉さんは君をかばって・・・。
試合会場を出た後、
僕らは駐車場に向かっていて、
お姉さんは走って追いかけてきた。
一瞬のことだった。
君がお姉さんに気づき
駆け寄ろうとした時、
突然発作が起き、君の体がグラリと
倒れ掛かった時・・・
ちょうど後ろから選手用の
バスが来ていて、
お姉さんは君をかばった・・・
ボクッと鈍い音がしたかと思うと、
君のお姉さんはそのまま倒れた。
ほとんど外傷はなかったよ。
ただ後頭部に損傷が少しあっただけで・・・
バスの一部がぶつかっていたんだ。」
(麻莉亜・・・。)
試合を見に行きたいと言って、
困った君のお母さんに
一緒に来てくれるよう頼まれたんだ。
君が入院してた心臓外科は
僕の父が経営してる病院でね。
僕が一緒に付き添うことになった。
あの事故は・・・。」
『先生?』
先生はフゥ~と息をはき、
私の顔を一度確認してから
「お姉さんは君をかばって・・・。
試合会場を出た後、
僕らは駐車場に向かっていて、
お姉さんは走って追いかけてきた。
一瞬のことだった。
君がお姉さんに気づき
駆け寄ろうとした時、
突然発作が起き、君の体がグラリと
倒れ掛かった時・・・
ちょうど後ろから選手用の
バスが来ていて、
お姉さんは君をかばった・・・
ボクッと鈍い音がしたかと思うと、
君のお姉さんはそのまま倒れた。
ほとんど外傷はなかったよ。
ただ後頭部に損傷が少しあっただけで・・・
バスの一部がぶつかっていたんだ。」
(麻莉亜・・・。)