machine
「頼む。。出てくれ。。。」
「はい〜。どうしたの〜。」のんきに出やがった。。
「マキ!お前に頼みがある!」
「何よ。あらたまって〜。変な頼みは嫌よ!」
「そうじゃないよ。俺の部屋のクローゼットの中にある、黒いジャケットのポケットの中に小さな機械の部品のような物が入ってるはずなんだ、それを、持って来て欲しいんだ。」
「え〜。なにそれ!なんなの?」
「いいから、頼む!事情はあとて詳しく説明するから!」
「わかったわよ。で、どこへ行けばいいの?」
「あ。ちょっと待ってくれ、俺がまた連絡するまで、待機しててくれないか?とりあえず、部屋まで行って部品を持っていてくれ。」
「わかった。待ってればいいのね。」
「ありがとう。頼んだぞ。」
マキは巻き込みたくなかったが仕方がない。。合鍵を持っているのはあいつだけだから。

「よし。」
俺は足早にエレベーターホールに向かった。
エレベーターに乗り込む。病院独特の薬の匂いが立ちこめていた。
階の数字がゆっくりと進んで行く。俺は生唾を飲み込んだ。
「チーン」
B棟7階に着いた。
矢印の付いた案内板が702は右だと教えてくれた。
廊下を右へ曲がる。
何故だか、人気は無く恐ろしく静かだ。
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