machine
俺は、今しかないと確信した。奴はこれを何処かに隠せと指示してくるだろう。そして、おそらく次のランナーに受け継ぐはず。そして、多分この爆弾が爆発する。。そして俺は終わりだ。その前にこれを解除しなければ。
公衆電話からマキに電話をかけた。
「はい。遅かったわね。」
「すまん。で、部品はあったか?」
「あったわよ。今私が持っている。」
「そうか、ありがとう!これから渋谷に向かうから、渋谷まで持って来てくれ。電車では間に合わないからタクシーを使ってくれ。渋谷のモアイの前に来てくれ。頼む。」
「わかったわ。すぐ行く。」
よし。これでこいつを解除できるはずだ。
俺はバスに乗り込んだ。
しかし、こんなものを何に使うつもりなんだ。奴の目的が全く見えてこない。。
企業絡みか?それとも個人的な目的か?スパイ行為か?

渋谷に着いた。
モアイ像の前に急ぐ。
「ユウキ!!」マキの声がした。
「あ。。マキ。。。ミツヒコ!!お前も来てくれたのか!!」
「ああ、マキちゃんから連絡をもらってな。」
「ユウキ、事情はミツヒコくんから聞いたわ。」
「そうか。ごめんな。こんな事に巻き込んでしまって。。」
「何いってるの!そんな事より、これ。」
マキの手のひらにあの時の部品がのっていた。
「ありがとう!しかし。。ここではまずいな。。。」
「ユウキ、これが解除できたら、俺は裏口からの侵入を試みたい。ネットカフェへ行こう。」
「そうだな。」
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