machine
「お客さん。着きましたよ。」

川内村役場に着いた。

「さて、どうするか。。。」
「でもね。奴を放っておく事はよくないと思うの。今この瞬間にも奴の被害者になっている人はいると思うの。それに私は、この人工心臓が気になるの。何故なのか。。」
「そうだな。よし。とりあえず、この村の事を聞いてみよう。」

「すみませーん。」
役場の受付の壁にはこんな事が書いてあった。
一.きまりを守る明るい川内をつくりましょう。
一.心を合わせ、楽しい川内をつくりましょう。
一.自然を愛し、住みよい川内をつくりましょう。
一.健康で、仕事に励む川内をつくりましょう。
一.文化を高め、心豊かな川内をつくりましょう。

人間が忘れている事が全て書いてある気がした。

「はいはい。おまたせしました。あれ、観光ですか?」
「観光。。です。。けど。。」
「何か、いい場所ありますか?」
「そうだな〜、色々あるけど、林の大杉って巨木があるよ。」
「林の大杉。。」
「杉の高さ54m、周囲6m、枝の広がり18mの大木で、地上27m位から幹が三本に分かれていて、伝説によると、坂ノ上田村麿が霧島山の逆賊征伐の折に、大元神社に献植したものとされているんだ。樹下に小祠が残っているんだよ。」
「どこにあるんですか?」
「ここから5分程南。。この道をずっと左に歩いて行くと大元神社ってのがあるから。」
「ありごとうございます。行ってみます。」

俺達は道を歩き出した。
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