三度、死体は笑う


都会の風当たりは、そこそこ裕福な家に育った俺には当たり前過ぎる程、冷たく厳しかった。


住み込みでようやく見つけたバイトは、どんなに頑張ったところで所詮は15歳に見合った給料しか手に出来ない。


今まで生きてきた価値観をすぐに変えられる程、大人にも成りきれない。


すぐにまた、逃げ出した。



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