三度、死体は笑う
遠くの方で雷が鳴り出した。
さっきまで差し込んでいた光が消え去り、辺りが暗くなってきた。
雨音が突然に窓を叩く。南米の呪い師がまるで俺を生け贄に雨乞いでもしたみたいな音だ。
突如、発作の予感を察知して薬に手を伸ばす。
この時、まだ俺は薬の数が減っていることなど知りもしなかった。
そして、見慣れたテーブルの上に見慣れない文字のメモを見つけた。
『買い物に行ってきます』
とだけ、書かれてあった。