三度、死体は笑う


「どうせなら、名前だけじゃなく『顔』も変えるべきだったわね」



顔?

俺に疑問を与える間もなく女は続ける。



「嫌なのよ。その顔が。もう二度と見たくない。
…………違うわ、もう二度と見なくていいって思ってたのに、もうひとつ同じ顔があったなんてムカツクじゃない」



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