三度、死体は笑う


部屋に入るなり、横たわる男の身体を蹴りつけながら、その女は云った。


「こんな状況で笑いながら死ぬなんて、本当に頭がイカレてたのね。
人を散々『悪魔』呼ばわりしといて、挙句ちょっと突き落としたくらいで都合の悪いことは全て忘れちゃった馬鹿な瑠璃子とお似合いじゃないの。

まぁ、おかげで手が汚れずに済んだ分、アンタの方がマシだけど」



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