三度、死体は笑う


居場所のなくなった俺は家の金を盗んで、田舎から飛び出した。


とにかく都会に逃げたかった。都会に出れば、俺にもやれることがある。選択肢がある。そんな希望と夢に魅せられて、あてもなく故郷を捨てた。




その頃、俺はまだ15歳で



しかも『出来損ない』のままだった。



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