迷子のコイ
7月にはいり、
天気は
誰も文句をいえないくらいに
晴れの日がつづいた。
もうすぐくる夏休みを
今か今かと待っているように。
「もうすぐだねぇ、夏休み♪」
「・・・ナギがそんなことゆーの、
めずらしーよね。
・・・俊哉なら、わかるけど・・・」
「あっは! そうかも!
でもアイツ
今年はそれどころじゃないんじゃない?
今月末に全道行くんでしょ」
そうなんだ。
今年、俊哉たちは全道ユースの
サッカー選手権大会へのチケットを手に入れた。
放課後はサッカー一色になって
しばらく遊ぶ機会もない。
佐伯くんとも、
『あの事件』以来、
めったに顔を合わせることがなくなってた。
前は時々、俊哉に会いに
うちのクラスに遊びに来たけど
最近は全然やってこない。
廊下で何度か
カレの姿を見かけたけど
話しかけるのがなんとなく怖くて
声をかけられなかった。
あの日カレから言われた言葉が
まだ心のなかに、突き刺さっている。
天気は
誰も文句をいえないくらいに
晴れの日がつづいた。
もうすぐくる夏休みを
今か今かと待っているように。
「もうすぐだねぇ、夏休み♪」
「・・・ナギがそんなことゆーの、
めずらしーよね。
・・・俊哉なら、わかるけど・・・」
「あっは! そうかも!
でもアイツ
今年はそれどころじゃないんじゃない?
今月末に全道行くんでしょ」
そうなんだ。
今年、俊哉たちは全道ユースの
サッカー選手権大会へのチケットを手に入れた。
放課後はサッカー一色になって
しばらく遊ぶ機会もない。
佐伯くんとも、
『あの事件』以来、
めったに顔を合わせることがなくなってた。
前は時々、俊哉に会いに
うちのクラスに遊びに来たけど
最近は全然やってこない。
廊下で何度か
カレの姿を見かけたけど
話しかけるのがなんとなく怖くて
声をかけられなかった。
あの日カレから言われた言葉が
まだ心のなかに、突き刺さっている。