迷子のコイ
「あら?
アイリあなた、
こんな時間にどこか行くの?」
部屋からおりてきたあたしを見て
ママが訊いた。
それもそのはず。
いつもなら家にいるとは
ヨレヨレのパジャマ姿が定番のあたし。
こんな時間にフツーの服を着てるなんて
我が家ではありえないことだったから。
時間は、7時を過ぎたとこ。
佐伯くんとの待ち合わせまで
あとちょうど、1時間。
バカみたいに落ち着きのないあたしは
さっきから家中を
ウロウロしていた。
「あのね・・・ナギの家に
ちょっと行こうと思って・・・」
「こんな時間に?」
「・・・うん。
明日テストなのに
ノート忘れてきちゃったから
ナギに見せてもらおうと思って」
「あら、そうなの」
アイリあなた、
こんな時間にどこか行くの?」
部屋からおりてきたあたしを見て
ママが訊いた。
それもそのはず。
いつもなら家にいるとは
ヨレヨレのパジャマ姿が定番のあたし。
こんな時間にフツーの服を着てるなんて
我が家ではありえないことだったから。
時間は、7時を過ぎたとこ。
佐伯くんとの待ち合わせまで
あとちょうど、1時間。
バカみたいに落ち着きのないあたしは
さっきから家中を
ウロウロしていた。
「あのね・・・ナギの家に
ちょっと行こうと思って・・・」
「こんな時間に?」
「・・・うん。
明日テストなのに
ノート忘れてきちゃったから
ナギに見せてもらおうと思って」
「あら、そうなの」