迷子のコイ
あたしはなぜか
ホントのことが言えなくて、
ウソをついた。
・・・多分 待ち合わせの相手が
俊哉だったら
こんなウソ、つかなかったと思う。
俊哉は何度も
うちに来たことがあったけど
佐伯くんのことを
うちのママは知らない。
だから
余計に言えなかったせいもあるんだけど
なんでかあたしは
これから会うのが『男のコ』だって、
言えなかった。
どうしてか、わからないけど。
あたしは
いま、下におりてきたばかりなのに
また2階へとあがった。
2階にあがって、
自分の部屋に駆け込むと
鏡のまえに、立っていた。
部屋には洋服が散乱している。
何を着ようか、迷った結果だった。
あたしは散々迷ったにもかかわらず
いま着ている洋服が
ヘンじゃないかとまた迷いだした。
でも、ナギの家に行くと言った手前
さすがにもう
着替えることはできない。
鏡とニラメッコ状態のあたし。
うすくファンデをつけて、
色つきのリップをつける。
鏡から離れられないまま、
時間が無駄に経過していた。
「やだ! もうこんな時間!」
時計はもう7時55分。
あたしはあわてて、2階の自分の部屋を飛び出した。
これから何が待ち受けてるかも、知らずに。
ホントのことが言えなくて、
ウソをついた。
・・・多分 待ち合わせの相手が
俊哉だったら
こんなウソ、つかなかったと思う。
俊哉は何度も
うちに来たことがあったけど
佐伯くんのことを
うちのママは知らない。
だから
余計に言えなかったせいもあるんだけど
なんでかあたしは
これから会うのが『男のコ』だって、
言えなかった。
どうしてか、わからないけど。
あたしは
いま、下におりてきたばかりなのに
また2階へとあがった。
2階にあがって、
自分の部屋に駆け込むと
鏡のまえに、立っていた。
部屋には洋服が散乱している。
何を着ようか、迷った結果だった。
あたしは散々迷ったにもかかわらず
いま着ている洋服が
ヘンじゃないかとまた迷いだした。
でも、ナギの家に行くと言った手前
さすがにもう
着替えることはできない。
鏡とニラメッコ状態のあたし。
うすくファンデをつけて、
色つきのリップをつける。
鏡から離れられないまま、
時間が無駄に経過していた。
「やだ! もうこんな時間!」
時計はもう7時55分。
あたしはあわてて、2階の自分の部屋を飛び出した。
これから何が待ち受けてるかも、知らずに。