迷子のコイ
「・・・あれ?」
むし暑い夜、
冷たいものが食べたくなった私は
コンビニから
でようとしてるところだった。
その時、その入り口の前を
いつも見ているあの顔が通り過ぎる。
「おーい! カケル!!」
その声に、彼が振りかえった。
「・・・ナギ。
何やってんのオマエ、こんな時間に」
「アイス買いに来たの!
だって暑いんだもん!
そっちこそ・・・これからデート?」
カケルはまだ大きなスポーツバッグを
持ったままだった。
きっと、部活からの帰りなのだろう。
私はそんなカケルを見ながら
ニヤニヤしながら言った。
「・・・デートって、こんな時間にかよ」
鼻で笑ったように、私に言った。
どうやら、あくまでもヒミツにする気らしい。
「・・・もうすぐ8時だよ。
今ごろもう、待ってるんじゃないの?」
「は? オマエ何いってんの?」
ここまで言っても
まだシラを切るカケルに、私は言った。
「いいよー。別にシラばっくれなくたってさ。
アイリに訊いてしってるんだから!」
「・・・アイリ?」
それでもまだカケルは、知らん顔。
むし暑い夜、
冷たいものが食べたくなった私は
コンビニから
でようとしてるところだった。
その時、その入り口の前を
いつも見ているあの顔が通り過ぎる。
「おーい! カケル!!」
その声に、彼が振りかえった。
「・・・ナギ。
何やってんのオマエ、こんな時間に」
「アイス買いに来たの!
だって暑いんだもん!
そっちこそ・・・これからデート?」
カケルはまだ大きなスポーツバッグを
持ったままだった。
きっと、部活からの帰りなのだろう。
私はそんなカケルを見ながら
ニヤニヤしながら言った。
「・・・デートって、こんな時間にかよ」
鼻で笑ったように、私に言った。
どうやら、あくまでもヒミツにする気らしい。
「・・・もうすぐ8時だよ。
今ごろもう、待ってるんじゃないの?」
「は? オマエ何いってんの?」
ここまで言っても
まだシラを切るカケルに、私は言った。
「いいよー。別にシラばっくれなくたってさ。
アイリに訊いてしってるんだから!」
「・・・アイリ?」
それでもまだカケルは、知らん顔。