迷子のコイ
Act2. おもいで
こどものころ、
じぶんの顔が、キライだった。


色が白いくせに
目だけがやけにおっきくて

外見のことで
よく男のコたちに
からかわれてたっけ。


色素のうすい髪も目も
ぽってりとした唇も
ぜんぶそれは
ながい間の
あたしのコンプレックス。


小学校に入ってからも
外見のことで
かわかわれてるあたしを、
ずっと守ってくれてたのが
ナギだった。

小学校3年のとき出会ってから
ナギはずっと
あたしの
1番の理解者だ。


中学生になると、
小学校のとき
あたしをからかってた男のコたちは
手のひらを返したように
やさしくなって
なんだかそれが
すごくヤだったのを覚えてる。








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