迷子のコイ
Act.9 KAKERU
俊哉とナギの話を
立ち聞きしたあの夜から、
半年の月日が流れていた。
あれから結局ふたりとも
何も言ってくれず、
あたし達は、高校2年になった。
あたしは何度かふたりに
あのときのことを聞こうと思った。
でも結局、聞けなかった。
あたしはあの時
俊哉が『見た』と言っていた場所に
何度も何度も行ってみたけど
カケルらしき人には、会うこともなく・・・。
そんな時、ひとつの手がかりをあたしは見つけた。
「アイリィ!」
「ゆいちゃん?」
学校の帰り道、いつものように
カケルを捜しにきたあたしは、
そこで意外な人物と再会した。
斉藤 ゆいちゃん。
中学の時の、クラスメイト。
「・・・なんか、久しぶりだよね?」
久しぶりに会ったあたし達は
近くのマックでおしゃべりすることにした。
「ナギは? 元気?」
「うん! 相変わらずだよ」
シェイクを飲みながら、あたしは答えた。
ゆいちゃんとは高校が違うから
会うのは中学を卒業して以来だった。
クラスの女のコにムシされてたとき、
1番先に、話しかけてきてくれた女のコ。
立ち聞きしたあの夜から、
半年の月日が流れていた。
あれから結局ふたりとも
何も言ってくれず、
あたし達は、高校2年になった。
あたしは何度かふたりに
あのときのことを聞こうと思った。
でも結局、聞けなかった。
あたしはあの時
俊哉が『見た』と言っていた場所に
何度も何度も行ってみたけど
カケルらしき人には、会うこともなく・・・。
そんな時、ひとつの手がかりをあたしは見つけた。
「アイリィ!」
「ゆいちゃん?」
学校の帰り道、いつものように
カケルを捜しにきたあたしは、
そこで意外な人物と再会した。
斉藤 ゆいちゃん。
中学の時の、クラスメイト。
「・・・なんか、久しぶりだよね?」
久しぶりに会ったあたし達は
近くのマックでおしゃべりすることにした。
「ナギは? 元気?」
「うん! 相変わらずだよ」
シェイクを飲みながら、あたしは答えた。
ゆいちゃんとは高校が違うから
会うのは中学を卒業して以来だった。
クラスの女のコにムシされてたとき、
1番先に、話しかけてきてくれた女のコ。