迷子のコイ
お互いの学校の話や、
ドラマの話。
ダラダラと話し込んでたあたし達だったけど
中学の話になったとき、
ゆいちゃんは何か言いたげに
そわそわした。
「どうしたの?」
あたしがそう聞いても
「ううん! なんでもない!」
そう言って、ごまかした。
けれど1時間以上が経って
そろそろ帰ろうって話になったとき、
マックを出てからゆいちゃんは
言いずらそうに、聞いてきた。
「・・・ねぇ、アイリ」
「ん?」
「・・・あの、さ。
・・・佐伯くんて、いたじゃん?
俊哉と仲良かった、サッカー部の・・・」
ゆいちゃんがずっと何か言いたげだったのは
気づいていたけど、まさか彼女の口から
『カケル』の名前がでるなんて、思っていなかった。
急なことに、心臓がドキンと跳ね上がった。
「ああ・・・うん。」
あたしはドキドキしていることを
気取られないように、
冷静なフリをして聞いた。
「あたし、見ちゃったんだよね・・・」
そう言いながらもゆいちゃんの顔は
まだ半信半疑のようだった。
「見たって、何を・・・?」
「・・・佐伯・・・くん?」
「1ヶ月くらい前かなぁ。
ちょうどこの先のコンビニで。
最初、どっかで見たことあるなぁって見てたんだけど
・・・アレ、佐伯くんだと思う」
ゆいちゃんが見たという場所は
以前に俊哉がカケルを見たという場所から
さほど遠くなかった。
ドラマの話。
ダラダラと話し込んでたあたし達だったけど
中学の話になったとき、
ゆいちゃんは何か言いたげに
そわそわした。
「どうしたの?」
あたしがそう聞いても
「ううん! なんでもない!」
そう言って、ごまかした。
けれど1時間以上が経って
そろそろ帰ろうって話になったとき、
マックを出てからゆいちゃんは
言いずらそうに、聞いてきた。
「・・・ねぇ、アイリ」
「ん?」
「・・・あの、さ。
・・・佐伯くんて、いたじゃん?
俊哉と仲良かった、サッカー部の・・・」
ゆいちゃんがずっと何か言いたげだったのは
気づいていたけど、まさか彼女の口から
『カケル』の名前がでるなんて、思っていなかった。
急なことに、心臓がドキンと跳ね上がった。
「ああ・・・うん。」
あたしはドキドキしていることを
気取られないように、
冷静なフリをして聞いた。
「あたし、見ちゃったんだよね・・・」
そう言いながらもゆいちゃんの顔は
まだ半信半疑のようだった。
「見たって、何を・・・?」
「・・・佐伯・・・くん?」
「1ヶ月くらい前かなぁ。
ちょうどこの先のコンビニで。
最初、どっかで見たことあるなぁって見てたんだけど
・・・アレ、佐伯くんだと思う」
ゆいちゃんが見たという場所は
以前に俊哉がカケルを見たという場所から
さほど遠くなかった。