迷子のコイ
「いえ、あのっ
 寝てるのなら
 また今度にします!」


「あはは! 
 ダイジョーブよぉ!
 ほら! 入って!」


「え! あのっ」


背中を押され、
あたしは言われるがまま
そのヒトと
俊哉の住む部屋へと
足を踏みいれた。


その部屋に入ると
その女のヒトと同じ、
いい香りがした。


あまい、あまい香り・・・。

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