迷子のコイ
「・・・来いよ」
部屋の前で
カケルはあたしを呼んだ。
「いーよ。ここで待ってる」
リビングにあるソファに座る。
「・・・なにもしねーから」
そう言うカケルが
さっきまでとはうってかわって
さびしそうな目をしていることに
あたしは気づいた。
そうだ。
中学のときのカケルは
よくこんな目をしてたっけ。
中学時代のカケルの目に
吸い寄せられるように
あたしは『今』の
カレの部屋へと入った。
相変わらず
ベッドだけしか置かれていない
殺風景な部屋。
部屋の前で
カケルはあたしを呼んだ。
「いーよ。ここで待ってる」
リビングにあるソファに座る。
「・・・なにもしねーから」
そう言うカケルが
さっきまでとはうってかわって
さびしそうな目をしていることに
あたしは気づいた。
そうだ。
中学のときのカケルは
よくこんな目をしてたっけ。
中学時代のカケルの目に
吸い寄せられるように
あたしは『今』の
カレの部屋へと入った。
相変わらず
ベッドだけしか置かれていない
殺風景な部屋。