迷子のコイ
「・・・救急車・・・」
「カケル、救急車呼ばなきゃ!」
あたしはカケルの手を離れ
階下で血を流して倒れている
美羽《みはね》さんの元へと行った。
「カケル!
早く救急車呼んでよ!」
美羽さんの元へと
いるわけではなく
まだ2Fから
ボーッとこっちを見てるカケルに
あたしは言った。
「カケル!
早く! 救急車!!」
それでもカケルは
微動だにしない。
「・・・もうっ!」
あたしは2Fへと駆け上がり
ふたりの部屋へと入った。
リビングにあった
携帯を手にとると
いそいで119へと電話をかけた。
「はい・・・はいそうです。
階段から落ちて。
出血がひどくって!
はやく来てください!」
救急車を呼んだあと
あたしは寝室から
シーツをはがして
階下へと持っていった。
「美羽さん!
美羽さん! しっかりして!」
あたしは血の出ている
頭部分に
持ってきたシーツを押し当てた。
「カケル!
あんたもこっちに来てよ!」
何度目かの呼びかけに
カケルは
やっと目が覚めたかのように
階下へと降りてきた。
「カケル、救急車呼ばなきゃ!」
あたしはカケルの手を離れ
階下で血を流して倒れている
美羽《みはね》さんの元へと行った。
「カケル!
早く救急車呼んでよ!」
美羽さんの元へと
いるわけではなく
まだ2Fから
ボーッとこっちを見てるカケルに
あたしは言った。
「カケル!
早く! 救急車!!」
それでもカケルは
微動だにしない。
「・・・もうっ!」
あたしは2Fへと駆け上がり
ふたりの部屋へと入った。
リビングにあった
携帯を手にとると
いそいで119へと電話をかけた。
「はい・・・はいそうです。
階段から落ちて。
出血がひどくって!
はやく来てください!」
救急車を呼んだあと
あたしは寝室から
シーツをはがして
階下へと持っていった。
「美羽さん!
美羽さん! しっかりして!」
あたしは血の出ている
頭部分に
持ってきたシーツを押し当てた。
「カケル!
あんたもこっちに来てよ!」
何度目かの呼びかけに
カケルは
やっと目が覚めたかのように
階下へと降りてきた。