迷子のコイ
「それで、どーなの?」
今度は自分のお弁当から
ナギがウインナ-をひとつくれた。
「どーって、何が?」
本当はナギが言いたいことは
なんとなく わかってた。
でも
なんとなく言いにくくて
あたしは
答えをはぐらかす。
「・・・わかってるくせに」
そう言うナギの顔をチラッとみて
あたしは
何も言えずに ほほえんだ。
「5人だよね・・・」
「えっ」
「あんたが高校に入って、つきあった数」
春に高校に入学した
あたしたちは
あと半年で
高校2年になる。
高校生になったら
ステキな出会いがあると思ってたのに
『カレシ』には困らないけど
本当に『スキな人』には
まだ出会えてない気がしてた。
今度は自分のお弁当から
ナギがウインナ-をひとつくれた。
「どーって、何が?」
本当はナギが言いたいことは
なんとなく わかってた。
でも
なんとなく言いにくくて
あたしは
答えをはぐらかす。
「・・・わかってるくせに」
そう言うナギの顔をチラッとみて
あたしは
何も言えずに ほほえんだ。
「5人だよね・・・」
「えっ」
「あんたが高校に入って、つきあった数」
春に高校に入学した
あたしたちは
あと半年で
高校2年になる。
高校生になったら
ステキな出会いがあると思ってたのに
『カレシ』には困らないけど
本当に『スキな人』には
まだ出会えてない気がしてた。