迷子のコイ
「・・・『カモ』って、アンタ・・・」
「ねぇねぇ、それで
その俊哉くんのスキなひとって?」
「えっ? たしかあのときは・・・」
あたしはまた
その時の記憶を一生懸命
検索しはじめた。
「あのときは・・・たしか・・・」
「『たしか』?」
「『ふ~ん、そーなんだ』って言って
会話、おわっちゃった気がスル・・・」
あんまり役に立たない情報だなぁって
自分でも思ったあたしは
頭をかきながら、ふたりに言った。
案の定、ふたりは
ガクッと肩をおとしながら
「アイリだもん、しょうがないよね・・・」
「しょうがないよ・・・アイリだもん」
なんて、失礼なことを言い始めた。
「ねぇねぇ、それで
その俊哉くんのスキなひとって?」
「えっ? たしかあのときは・・・」
あたしはまた
その時の記憶を一生懸命
検索しはじめた。
「あのときは・・・たしか・・・」
「『たしか』?」
「『ふ~ん、そーなんだ』って言って
会話、おわっちゃった気がスル・・・」
あんまり役に立たない情報だなぁって
自分でも思ったあたしは
頭をかきながら、ふたりに言った。
案の定、ふたりは
ガクッと肩をおとしながら
「アイリだもん、しょうがないよね・・・」
「しょうがないよ・・・アイリだもん」
なんて、失礼なことを言い始めた。