迷子のコイ
「・・・なに、やってんの?」
予鈴がなる、少しまえ
ナギが俊哉のところから戻ってきた。
「ナギぃ!!」
あたしは、ナギに抱きついた。
「きいてよぉ!
むっちとサヤカがあたしをイジメるんだよぉ!」
「イジメてなんか・・・ねぇ」
「うん、イジメてないよぉ!
ただアイリが・・・・・
ちょっと、おバカなだけで・・・・」
うん うん と、ふたりは相づちを打った。
それを見たナギは
あきれたよーに笑いながら
「それは、むかしからだからねー」
なんて言って、豪快に笑った。
「ね、ナギ・・・」
「ん?」
「・・・なんかいい事あったの?」
気のせいか
なんとなくテンションの高いナギを見て
あたしは言った。
「は? べつになんもないけど・・・。
・・・あ、そーだこれ!!
俊哉から今までのアイス代も
取ってきてやった!」
そう言ってナギは
ポケットから千円札を2枚、見せてくれた。
「えっ!! アノ俊哉が?」
「そう!! アノ、俊哉が!!」
俊哉がお札を持ち歩くよーになるなんて
中学時代を知ってるあたしタチには
信じられないことだった。
「アイツ、バイトはじめたらしーよ」
「バイト? サッカーは?」
予鈴がなる、少しまえ
ナギが俊哉のところから戻ってきた。
「ナギぃ!!」
あたしは、ナギに抱きついた。
「きいてよぉ!
むっちとサヤカがあたしをイジメるんだよぉ!」
「イジメてなんか・・・ねぇ」
「うん、イジメてないよぉ!
ただアイリが・・・・・
ちょっと、おバカなだけで・・・・」
うん うん と、ふたりは相づちを打った。
それを見たナギは
あきれたよーに笑いながら
「それは、むかしからだからねー」
なんて言って、豪快に笑った。
「ね、ナギ・・・」
「ん?」
「・・・なんかいい事あったの?」
気のせいか
なんとなくテンションの高いナギを見て
あたしは言った。
「は? べつになんもないけど・・・。
・・・あ、そーだこれ!!
俊哉から今までのアイス代も
取ってきてやった!」
そう言ってナギは
ポケットから千円札を2枚、見せてくれた。
「えっ!! アノ俊哉が?」
「そう!! アノ、俊哉が!!」
俊哉がお札を持ち歩くよーになるなんて
中学時代を知ってるあたしタチには
信じられないことだった。
「アイツ、バイトはじめたらしーよ」
「バイト? サッカーは?」