迷子のコイ
「おはよー、アイリ!」
肌寒い、朝。
いつものよーに
ナギがあたしを迎えにやってきた。
「おはよ、ナギ」
あたしはいつもと変わらないよーに、
ナギに挨拶する。
「あれ? それは?」
あたしがもってる
紙袋に気づいたナギが
それを指さして、言った。
「ああ、これ?
昨夜 俊哉から借りた上着だよぉ」
――――――昨日は結局
あたしは俊哉から借りたこの上着を
返すことができなかった。
・・・ううん、返せなかった。
俊哉があたしを
『先に送る』って言った意味が
わかったから・・・。
あたしに どうしても
聞かれたくない話があったから
あたしを先に送ったんだ。
昨夜、
あまり眠れなかったあたしの目には
太陽の光が強すぎて
なんだか少し、頭が痛い。
肌寒い、朝。
いつものよーに
ナギがあたしを迎えにやってきた。
「おはよ、ナギ」
あたしはいつもと変わらないよーに、
ナギに挨拶する。
「あれ? それは?」
あたしがもってる
紙袋に気づいたナギが
それを指さして、言った。
「ああ、これ?
昨夜 俊哉から借りた上着だよぉ」
――――――昨日は結局
あたしは俊哉から借りたこの上着を
返すことができなかった。
・・・ううん、返せなかった。
俊哉があたしを
『先に送る』って言った意味が
わかったから・・・。
あたしに どうしても
聞かれたくない話があったから
あたしを先に送ったんだ。
昨夜、
あまり眠れなかったあたしの目には
太陽の光が強すぎて
なんだか少し、頭が痛い。