迷子のコイ
「ナギ!!」
あたしは倒れこんだナギの耳元で
何度も呼んだ。
「ナギ!! 聞こえる?
ナギ!!」
「高原、大丈夫か?」
そばにいた先生も
すぐにナギのもとへとかけよった。
まわりにいた他のコたちも
授業をわすれて
ナギの近くへと心配そうに集まってきた。
「・・・ナギ!!」
集まってるコたちのあいだをくぐり抜けて
となりのコートから走ってきたヒトがいた。
―――――――――俊哉だった。
「・・・俊哉ぁ・・・」
あたしは急に倒れたナギの横で
不安でいっぱいになりながら
俊哉のほうをみた。
「とりあえず保健室に運ぼう」
先生の言葉に
「・・・俺がはこびます」
言うがはやいか、俊哉は
ナギを軽々と抱き上げ歩きだした。
「アイリ」
俊哉があたしの名前を呼ぶ。
あたしはそんな声に従うように
保健室までのミチを
俊哉についていった。
ナギを抱きかかえてはこぶ
俊哉を見て
他のコたちはまだ
ザワザワしていたけど
「静かにしろっっ!!
コートにもどれっ!!」
先生たちに怒鳴られて
みんな渋々と
もといた場所へと戻っていった。
あたしは倒れこんだナギの耳元で
何度も呼んだ。
「ナギ!! 聞こえる?
ナギ!!」
「高原、大丈夫か?」
そばにいた先生も
すぐにナギのもとへとかけよった。
まわりにいた他のコたちも
授業をわすれて
ナギの近くへと心配そうに集まってきた。
「・・・ナギ!!」
集まってるコたちのあいだをくぐり抜けて
となりのコートから走ってきたヒトがいた。
―――――――――俊哉だった。
「・・・俊哉ぁ・・・」
あたしは急に倒れたナギの横で
不安でいっぱいになりながら
俊哉のほうをみた。
「とりあえず保健室に運ぼう」
先生の言葉に
「・・・俺がはこびます」
言うがはやいか、俊哉は
ナギを軽々と抱き上げ歩きだした。
「アイリ」
俊哉があたしの名前を呼ぶ。
あたしはそんな声に従うように
保健室までのミチを
俊哉についていった。
ナギを抱きかかえてはこぶ
俊哉を見て
他のコたちはまだ
ザワザワしていたけど
「静かにしろっっ!!
コートにもどれっ!!」
先生たちに怒鳴られて
みんな渋々と
もといた場所へと戻っていった。