彼のとなり、彼女のとなり
「この公式はよく覚えておくように。テストに出るからなぁ〜」
少し意地悪な笑みを見せ、授業が終わった。
何人かがブーイングをとばしている中、先生が私を呼ぶ。

「ボーッっとしてた罰として、このプリントを職員室に運ぶこと。いいな?」
私の返事も聞かないまま、先生は教室から出て行った。

「ミキ、大丈夫?私も行こうか?」
若菜は心配そうな顔を見せ 私に言ってきた。

「大丈夫だよ。もう忘れたことだもん。」
プリントを抱え若菜に笑顔を見せて 職員室へと向かった。
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