彼のとなり、彼女のとなり
「俺は大丈夫、カメラもほら、ちゃんとミキと一緒に守ったよ。」


「ごめんなさい、私がドジしたせいで…。」


「ミキが謝ることないよ。それに…」


「それに…何?」


「目の前で彼女が危ない所を助けるのが彼氏の役目だろ?それにこうしてミキに抱きしめることもできるしね!」


「もぅ、山川さんったら…」


「浴衣似合うよ。とても。さっきはみんなが居たから恥ずかしくて言えなかったんだ、ごめんな。」


「ううん。今こうして言ってくれたから嬉しい。」

お互い笑顔を見せ、優しく抱き合った。


「そろそろ祭に行こうか?」


「ん…そうだね。」
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