彼のとなり、彼女のとなり
右手の中に何か握ってるのを感じる。

次の授業中…、
先生から渡された小さな紙を気付かれないように 机の下で開く。

それを見て、思わず口に手をあてた…。

『放課後 4時、図書室で待ってる。』

その後、何度か若菜に『どうかした?』と言われたけど、無理にでも笑顔を見せ『大丈夫』と言い返してた。

本当は大丈夫じゃない…
あのメモの言葉が頭の中でいっぱいだった。

時間はあっという間に放課後を迎えた。
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