彼のとなり、彼女のとなり
さっきまではここに居たんだけど…


隣にいたはずの健吾がいなくなっていた。


何度も辺りを探したけど、いなかった。


どこに行ったのかな健吾…。


心配と不安な気持ちの中、若菜と俊君に会った。


「あっ、ミキちゃん!」


「ミキどこに行ってたの?探したよ〜」


「ごめん、ちょっとね…」


「それより若菜、健吾見なかった?いつの間にかいなくなって…」


「知らないよ。一緒じゃなかったの?」


「うん…急にいなくなって…」


若菜達と話してた時、やっと先生と千里さんがやってきた。


「あれっ先生?!」


突然目の前に現れた先生に驚いてる若菜。
私もさっきは同じ顔をしてたのだろうか?


「どうして先生がここに??」


「旅行だ。教師も息抜きが必要だろ?で、さっき偶然上田に会ったわけだ。」


「ふーん…、隣にいるのは先生の知り合い…?」


チラッと若菜の目線は千里の方へ向けられた。
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