jam
私は予想もしていなかったんだ。
こんなに誰かを想う日が
来るなんて―
芽衣は小4からの親友。
白い肌と淡く茶色い髪が
魅力的。
見た目は天然そうに見えるのに
実はしっかりしてる。
一緒にいるとお姉ちゃん
みたいで安心するんだ。
芽衣は昔からモテるので、
彼氏はいつも隣にいたような
気がする。
私はそんな芽衣を、
ずっと羨ましい目で見ていた。
もし本当の恋が出来たなら…
学校もずっと楽しくなるのに。
そんなコトを考えながら
ボーっとしていると、
「ねねっ??ねね?」
と芽衣が話し掛けてきた。
「んっ?」
「もうっ!!何ボーっとしてるの??」
芽衣が怒り口調で話した。
…随分考え込んでたのかな?
「…ゴメンゴメンっ!」
芽衣は不思議な顔をし、
「もう遅いしそろそろ帰るねぇ☆」
と言った。
「う、うん…。」
私が不安なまま答えると、
芽衣が何かを察したように、
『クスッ』と笑った。
「明日から頑張ろーね♪」
「うんっ☆」
私の返事を聞いた後、
芽衣は手を振って帰っていった。