恋人…?
宏:「いや…どうって……。ふつーに?」

恵:「あのぅ、ふつーにってどういう意味ですか?」

宏:「ふつーに」

恵:「え。いや、ですからね?……」

ずっと、これが続いていた。

センパイは「ふつーに」の一点張りで。


そうこうしている間にセンパイの家に着いてしまった。


そうして、今回は幕を閉じておいた。

明日には返事をくれるだろうと思ったから。



なのに――――




< 10 / 22 >

この作品をシェア

pagetop