恋人…?
――月曜日の朝――
杏:「おはよぅ~、恵ちゃん」
恵:「おはよ、杏里」
「おはよっ、恵哉!」
声の主は…
大野 亜弥(オオノ アヤ)だ。
このクラスで仲のいいと言えるであろうというヤツ。
恵:「あぁ、おはよう」
実は、コイツ。
私と好きな人がカブっているのだ。
…え?
彼氏はって?
まぁ、それは……
別で。(私って浮気症だなぁ…というか、ホレっぽいのかなぁ)
しかも、この亜弥とはやけに気が合う。
もちろん男のタイプ…それから性格が微妙に似ている。
恵:「まだ、今日は来てないみたいだね」
グ「康冨せんぱ~い!日記!」
…うぁ?
今なんつった?
恵:「待て待て待て待て。その呼び方はやめろと言わなかったか?」
グ:「え~、なんでぇ」
恵:「なんでって……小っ恥ずかしいんだよっ。それに周りが何かと思うだろう?」
グ:「えーっいーじゃん!」
恵:「よくねぇし!」
葵:「いーじゃん、先輩っ!」
恵:「うぉっ!来たんか。
…って、だからよくねぇ!」