“逆”チョコレート大作戦!!
「俺は“人肌”には間に合ってんだよっ!!嫁と娘の温もりがありゃ充分だっ!!お前の温もりなんかいるかっ!!勝手に上手くいってないとか言いやがって…」
一気にまくし立ててきた工藤サンは、いつの間にか置いてあった燗をクイっと呑むとはぁっと息を吐いた。
そして俺をキッと睨みつけると、
「“人肌”が恋しいのはお前だけだろ?さっさと仲直りして菜々美チャンに温めてもらえよっ!!」
ハッと鼻で笑った。
工藤サン…
「俺…アホじゃないし。っていうか、分かってますよ。俺だって菜々美に温めてもらいたいっすよ。でも…」
「はぁ…」
突然、しゅんとなった俺を見ながら工藤サンはため息をついた。
「まぁ、元気だせよ。話し戻るけどさ、お前が余計なメールさえ送んなきゃ菜々美チャンはバレンタインに会う気だったんだろ?…ってことは原因はお前のメールにある。ちょっとケータイ貸せ。」
俺は工藤サンにケータイを渡した。
「はぁ…こりゃ怒るわ。“ガトーショコラ食いに行くから”って…お前、さっき言ってたじゃん。“特別”がどうのこうのって。きっとお前の読み通り、菜々美チャンはマンネリ化したバレンタイン…いや、お前との関係をちょっと変えてみたかったんじゃないのか?」
「だから食いに行くって…」
「いやいや、そんなんじゃなくて…」
工藤サンは頭を抱えながらはぁっと大きなため息をついた。
「お前ら、付き合ってもう7年になんだろ?」
「はい。」
「お前も菜々美チャンも今年で25…いや26だろ?」
「はい。」
「ってことは?」
「わかりませんっ!!」
「はぁ…。」
工藤サンはガクっと肩を落とした。
一気にまくし立ててきた工藤サンは、いつの間にか置いてあった燗をクイっと呑むとはぁっと息を吐いた。
そして俺をキッと睨みつけると、
「“人肌”が恋しいのはお前だけだろ?さっさと仲直りして菜々美チャンに温めてもらえよっ!!」
ハッと鼻で笑った。
工藤サン…
「俺…アホじゃないし。っていうか、分かってますよ。俺だって菜々美に温めてもらいたいっすよ。でも…」
「はぁ…」
突然、しゅんとなった俺を見ながら工藤サンはため息をついた。
「まぁ、元気だせよ。話し戻るけどさ、お前が余計なメールさえ送んなきゃ菜々美チャンはバレンタインに会う気だったんだろ?…ってことは原因はお前のメールにある。ちょっとケータイ貸せ。」
俺は工藤サンにケータイを渡した。
「はぁ…こりゃ怒るわ。“ガトーショコラ食いに行くから”って…お前、さっき言ってたじゃん。“特別”がどうのこうのって。きっとお前の読み通り、菜々美チャンはマンネリ化したバレンタイン…いや、お前との関係をちょっと変えてみたかったんじゃないのか?」
「だから食いに行くって…」
「いやいや、そんなんじゃなくて…」
工藤サンは頭を抱えながらはぁっと大きなため息をついた。
「お前ら、付き合ってもう7年になんだろ?」
「はい。」
「お前も菜々美チャンも今年で25…いや26だろ?」
「はい。」
「ってことは?」
「わかりませんっ!!」
「はぁ…。」
工藤サンはガクっと肩を落とした。