“逆”チョコレート大作戦!!
一体…



なんなんだ?



っていうか、



“俺の作り方が悪い”って…



マジ意味わかんねぇ!!



俺はチッっと舌打ちをすると、もう一度、工藤サンへと電話をかけ直した。



プルルルル…



プルルルル…



プルっ、ツーツーツー…



「は?」



切り…やがった?



いやいや。



そんな、まさか…なぁ?



俺はもう一度電話をかけ直した。



プルルルル…



プルっ、ツーツーツー…



「はぁ?」



…。



プルルルっ、ツーツーツー…



プルルっ、ツーツーツー…



プルっ、



「だぁ~!!何だよ、お前はっ!!嫌がらせかっ?俺、答えてやったじゃんっ!!お前の質問!!しかも、めちゃめちゃ丁寧にっ!!」



あれのどこが丁寧なんだよっ!!



まぁでも…



俺は電話口でギャーギャー怒る工藤サンの声を聞き流しながらニヤリと笑みを浮かべた。



「工藤サン…」



そして俺のガトーショコラを完成させるために…



菜々美の愛を取り戻すために…



『あ?』



俺は工藤サンにある提案を持ちかけた。

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