“逆”チョコレート大作戦!!
「ねぇ、工藤サン。」



『んだよっ!!』



「俺、思ったんっすけどね…七、いや、奥サン…“カンタン”って俺にこの本貸してくれたじゃないっすかぁ?」



『あぁ。』



「でも実際、俺ってばお菓子作るの初めてで…書いてあることがあんま理解出来ないっすよ。」



『だから?』



「俺の言いたいコト、分かってんでしょ?失敗し過ぎて、板チョコも丁度無くなったことだし…今から工藤サンち行って…」



『来んな。』



「でも…」



『絶っ対、来んな。』



絶対、そう来ると思った。



でも、ここで引き下がる訳にはいかねぇ…



「じゃあ奥サン貸して下さい。今から迎えに行くんで、奥サンに言っといてください。個人レッスンよろしくお願いします…って。」



『は?』



俺はニヤリと笑みを浮かべた。

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