“逆”チョコレート大作戦!!
「終わりました。」



「ん?…あっ、あぁ…」



…。



またこの人は…。



勝手に人のDVD漁りやがって…



まっ、別にいいけど…



はぁ…



俺はDVDを2、3枚持ち、キッチンへと戻ってくる工藤サンを見つめながら大きなため息をついた。



「わりぃ、わりぃ。お前チョコ刻むのおせぇから…勝手に部屋漁ってた。あっ、コレ借りて帰るな。」



「どーぞ。お好きなように。」



「さんきゅ。…っていうかお前…AV買いすぎじゃね?しかも似たようなのばっか。たまにはジャンル変えてみたら?」



「なっ!!…っと!!」



ニヤリと笑みを浮かべ、とんでもない発言をした工藤サンにちょっぴり焦った俺は、持っていたボールを落としそうになってしまった。



あっぶねぇ…



せっかく刻んだのに、あやうく落としそうに…って、



「見たんっすか!?俺のコレクション!!」



「見たって…あんだけ堂々と並べてりゃ見たくなくても目に入るし。」



「いやでも…勝手に見るなんて…工藤サンのバカっ!!エロスっ!!変態っ!!奥サンに言いつけてやるっ!!」



俺は一気にまくし立てると、半笑いの工藤サンをビシっと指差した。

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