“逆”チョコレート大作戦!!
予定変更っ!!まさかの…
「菜々美ぃ~」



「まだダメ。ちゃんと理由聞いてない。」



「なんの?」



「この子…ううん。なんで“この子たち”なの?」



「は?」



俺は菜々美の言葉に目を見張った。



“なんで?”…って、



「なにが?」



「はぁ…。もうっ!!だ~か~ら、なんでこの子たちなの?“この子たち”…ラブラブハートを誰かにあげる理由、創…あたしにプレゼントしといて、まさか“わかんない”とか言わないよね?」



「いや。知ってる…けど。」



っていうか、今日初めて知ったんだけど…



「じゃあ教えて。」



「あぁ。」



俺はコクリと頷いた。



「大切な人にあげると思いが叶うんだろ?」



「そう…だけど…。なんでコレをあたしに…?」



なんでって…



そんなん決まってんじゃんっ!!



「菜々美が俺の“大切な人”…だから?っていうか…」




俺はチラッとラブラブダブルハートを見た。



「コイツらみたいにずっと隣同士でいたい…。いや、ずっと俺の傍にいて欲しいなぁ…なんて思っちゃったり?」



「…」



あっ…



引いちゃった…?



「なんちゃって。ははは…」



俺は無言で俯く菜々美から顔を背けると、先ほど口走った言葉を無かったことにするかのように笑い飛ばした。



がっ、



「バカっ!!」



バチンっ!!



「ってぇ~!!」



突然、サンドイッチビンタを食らわされた俺は、俺の両頬を挟む菜々美の手に触れながら俯いていた顔をあげた。

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