“逆”チョコレート大作戦!!
『そういやぁプロポーズの返事聞いてなかったけど…もちろん“はい”だよなっ?』



………。



うん。



どこも変じゃねぇし。



っていうか、



あの流れで断られる方がおかしくね?



だから…



「どうだ?わかったか?」



……。



「わかりませんっ!!」



「はぁ…」



躊躇なく答えた俺を見ながら大きなため息をついた工藤サンは、



「オヤっさん…コレ見てどー思う?」



「ん?」



「あっ!!」



俺らの会話を黙って聞いていたオヤっさんに菜々美へと送ったラブメールを、“また”俺の断りもなく見せた。



まったく、



コノ人だけは…



いつもいつも好き勝手しやがって…



「コレ…普通?コレ見て普通じゃねぇって思う俺がおかしい?」



俺はオヤっさんに訊ねかける工藤サンをキッと睨みつけると、



って、



なんだよっ!!



その聞き方っ!!



「あ~…」



っていうか、



「オヤっさん…。」



「ん?」



「俺のメール…どっかおかしい?」



苦笑いを浮かべながら曖昧に答えるオヤっさんに訊ねかけた。



「いや…おかしいっていうか…」



「いうか…?」



「まぁ、それが彼女サンの答えってコトよっ!!なっ…なぁ、工藤チャン?」



「だな…」



「は…はぁ。」



俺はお互い顔を見合わながら苦笑いを浮かべるオヤっさんと工藤サンを見ながら首を傾げた。

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